ヴィオラダガンバって何?


人の声にもっとも近いとされるが、一度、歴史から姿を消し去った幻の楽器・・・。
 
・・・人声に最も近い楽器といえば、言葉を語れないという点を除いて
何一つ人声と異なることのない、ヴィオール以外にはありえない・・・
「ジャン・ルソー“ヴィオール概論”より」
 
名前の由来
”ヴィオラ・ダ・ガンバ“とは、脚のヴィオラ、つまり楽器を脚で支えること
に由来する。この時のヴィオラは、擦弦楽器の総称を意味。
歴史はヴァイオリン属よりも古く、起源はなぞとされているが、ルソーによれば、
聖書の創世記4章のキタラがヴィオールの祖先ではないかと予想している。
また、ラバブ、リュートやビウエラの祖先の楽器など、ムーア人による文化がスペインに伝わったとも言われている。
Johannes TinctorisDe usu et inventione musicae(1487)によると、ビウエラは、撥弦楽器と、弦楽器に分かれたという記述がある。
実際に15世紀の絵画の中で、ビオラダガンバと思われるものは見つかっている。

ビオラダガンバの持つ魅力とは・・・?

ソリストとしてのメロディー楽器としてだけでなく、ガンバコンソートのように、室内楽として、和声楽器、通奏低音として欠かせない役割を果たしている。

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